「揺らぐ光と影のはざまに」は春暁から雪暗まで一刻一刻と表情を変える自然界へのいざないであり、ダンス、音楽、写真・動画とその表現空間とのマルチメディア・コラボレーションである。ダンスはダンカンダンスの継承者であるメアリー佐野、写真は風景専門家の小木曽真土、音楽は印象派やバロック期から選択、演奏は斎藤正樹（ピアノ）である。
身体の持つ自然な動きやダンスの根源的なあり方を長年追究し、カリフォルニアの大自然の中での舞踊の実践を続けてきたメアリー佐野は、コロナ禍の２０２０年７月初めて小木曽真土の写真と出会い自然界の神秘や静寂さをとらえている写真に惹き込まれた。パンデミックの力に脅かされながら、佐野は心の中にずっとあった、自然界と繋がりたい、実際に自然の中に立ちそのパワーと魂を感じとり学びたい、という思いに再び掻き立てられた。
「揺らぐ光と影のはざまに」は、自然が織り成す光と影のはざまに触れることであり、身体と音楽の間の波動・パルスを感じることであり、自然そのものと一体化することである。本プロジェクトはこの重要な繋がりをとらえるための探求であり、この自然界にすでに存在する真理と美を多くの人と分ち合い、伝え広げることである。
ギャラリー・プレゼンテーション：２月２１日（日）～２６日（金）１２～５PM
マルチメディア・ダンス・パフォーマンス：２月２７日（土）７PM、２８日（日）３PM